13年前に上京し、当時新進気鋭だった介護施設に入社しました。しかし1年後、会社の経営不振がきっかけになり、当時一緒に働いていた職員の半数近くが一度に辞めていきました。私自身も不安でいっぱいでしたが、まず一番に考えたのがご利用者様のことです。私達までいなくなったら、この方達はどうなってしまうのかと思うと胸が痛みました。その後は、職員が減ったこともあり苦労の連続でしたが、同じく残った職員達で、とにかくがむしゃらに働きました。大変な状況の中、誰も弱音を吐かなかったのは、「利用者のため、他の職員のため」と、みな同じ思いだったからだと思います。
今でも当時の仲間達とは交流があり、私の人生において忘れられない出来事であり、大切な思い出です。
このような出来事もあり、これまで私は介護という職業に誇りをもって従事してきました。同じくやりがいを感じている人達は多数いると思います。しかし、重労働、低賃金、それに伴い慢性的な人不足など、マイナスなイメージが先行しています。そんなイメージを払拭させるべく、介護に従事している人達が働き易い職場をつくりたい、利用者様とそこで働く職員が幸せになる会社を作りたいという想いがあり、会社を興す決心となりました。
以前勤めていた施設のご利用者様に言われた言葉が今も強く心に残っています。
「人生一度きり。好きな仕事をして、好きなものを食べて、好きな人に囲まれて終わりたい。私が仕事を続けてこられたのも、お客さんの喜ぶ顔が好きだったからだな。お客さんが笑顔だと、不思議と従業員も笑顔になる。みんな笑顔になると、しまいにはみんな幸せになる。君も頑張りなさい。」
その言葉を胸に、私は日々「お客様と従業員を幸せにするため」に仕事をしています。
あいすまいるのスタッフは皆、子育てママです。仕事と家庭を見事に両立しており、個々が集結するととてつもない力を発揮します。シスター制度を導入しており、後輩に指導することで自分もより成長できる、弊社では『教えることは学ぶこと 』を実践しています。 社員達にとって魅力的で成長できる会社であるように、私も日々研鑽を積み、努力していきたいと思います。